「あなたの人生の出来事は、すべてあなたの波動の反射です」と言われたら

突然ですが、こんなことを言われたらどう思いますか?
「あなたの人生に起きている出来事は、すべてあなたが発信した波動の反射です」
……はい、ここで私の頭には質問が並びました。
- 昨日の電車の遅延も、私のせいですか?
- 冷蔵庫が壊れたのも、私の波動ですか?
- コンビニで買ったプリンを家族に食べられたのも、私の発信ですか?
さすがに責任範囲が広すぎます。人生のカスタマーサポートに問い合わせたいところですが、問い合わせ先がありません。
ところが、1995年に出版された『波動の法則』という本は、こうした世界観を大真面目に、しかもかなり細かい数字付きで語っています。
この記事は、その世界をツッコミを入れながら、でも日常で使えるところはちゃんと拾って紹介するものです。宇宙の話を宇宙のまま終わらせない、実用派の読書メモとしてお付き合いください。
先にお断りします
『波動の法則』には、現在の科学や医学では確認されていない独自の主張が数多く登場します。特に病気や治療に関する内容は、医療の代わりにはなりません。この記事は「こういう世界の捉え方もあるのか」と楽しむための、一つの思想の紹介です。信じるか笑い飛ばすかの前に、まず「へえ」と眺めてみましょう。
著者はまさかの「一級建築士」
『波動の法則』の著者は、足立育朗さん。肩書きは一級建築士です。
建築士といえば、図面、寸法、構造計算、予算管理。現実の最前線で働く人たちです。
ところがこの本に出てくるのは、こういう言葉たちです。
- 宇宙からの情報
- 素粒子の回転
- 魂のような意識
- 地球の変革
建築の図面を開いたはずが、気づいたら宇宙の設計図になっています。「見積もりの打ち合わせに来たのに、いつの間にか銀河の話になっている」くらいのギャップです。
事の始まりは「完成予想図が先に届いた」
物語の始まりは1980年代の終わり。足立さんは設計の仕事中に、完成した建物のイメージが頭に浮かぶようになったといいます。
普通の建築士なら、こうやって一つずつ考えます。
- この寸法で大丈夫か?
- 構造上の問題はないか?
- 予算は足りるか?
ところが足立さんの体験では、形、素材、寸法がまとまった情報として入ってくるように感じられたそうです。
まだ設計していないのに、完成予想図が先に届く。もはや建築界の未来メールです。ちなみに私の未来メールは、いつも「ご請求のお知らせ」しか届きません。
しかも、その情報は建築の範囲にとどまりませんでした。素粒子、DNA、宇宙の成り立ち、人間の意識へと広がっていったとされています。
「建築の案件だったはずなんですが……」
本人も、きっとそう思ったはずです。

キーワードは「直感とは受信である」
足立さんには、画家として活動する妹の雪子さんがいました。宇宙から降りてくるようなイメージを絵にしていたそうですが、足立さん自身は最初、その話をまったく信じていませんでした。
ところが、自分にも似た体験が起こり始めます。そこで足立さんは、直感についてこう考えるようになります。
「直感とは、自分で考えることではなく、受信することである」
私たちが普段使う「なんとなくこっちが良さそう」「この人に連絡したほうがいい気がする」という感覚を、本書は外から届く振動波の受信だと説明します。
つまり人間は、一種の受信機。宇宙にはWi-Fiが飛んでいて、私たちはそこから情報を受け取っている。そんなイメージです。
ただし、スマホのWi-Fi設定画面を開いても、「宇宙」というネットワークは出てきません。しかもパスワードも不明です。ルーターの場所も分かりません。
「全員に受信機はある。でもノイズが多い」
足立さんは、自分だけが特別な能力を持っているとは考えなかったといいます。むしろ、こういう立場です。
誰もが受信機を持っている。ただ、多くの人はうまく受信できていない。
これは、ちょっと身近に感じませんか。
「選ばれし者だけが宇宙の声を聞ける」と言われると、私たちは完全に観客席です。でも「全員に受信機はあるけど、ノイズが多い」と言われたらどうでしょう。
「私の受信機、最近かなり雑音が多いかもしれない」と思えてきます。
- 仕事のこと
- お金のこと
- 人間関係
- 明日の予定
- 冷蔵庫のプリン
頭の中は、常に会議中です。議題が多すぎて、宇宙どころか自分の本音すら聞こえません。
本書では、この自我や損得勘定が、本質的な情報を受け取る妨げになると考えます。
【自己診断】あなたの受信機、ノイズ度チェック
ここで遊びを一つ。当てはまる数を数えてみてください(科学的根拠はありません。ただのお遊びです)。
- 「あとでやろう」と思って、そのまま忘れたことが先週あった
- 連絡しようと思った相手に、「迷惑かな」と考えて結局送らなかった
- 「やったほうがいい」と分かっているのに、何かと理由をつけて動かない
- 頭の中でシミュレーションばかりして、現実はまだ何も始めていない
- 布団の中で「明日から本気出す」と思った経験がある
0〜1個:ノイズは少なめ。受信機は良好です。
2〜3個:標準的な雑音レベル。人間として健全です。
4〜5個:頭の中の会議が長引いています。続きを読むと少し楽になるかもしれません。

ここから話は一気に宇宙規模へ
ここまでなら、「直感を大切にしよう」「考えすぎずに動いてみよう」という自己啓発の話としても読めます。しかし『波動の法則』は、ここからが本番です。
本書には、人間の本質的な意識を指す独自の言葉が登場します。
「エクサピエコ」
初めて聞くと、宇宙船の名前のようです。
「まもなく、エクサピエコ号が発進します。シートベルトをお締めください」
と言われても、まったく違和感がありません。
しかし本書では、これは人間の本質、いわば魂に相当するものとして説明されています。そして、その説明がものすごく具体的です。
直径およそ22センチ。重さおよそ4グラム。
魂の話なのに、急に寸法と重量が出てきました。
「魂はどこにありますか?」
「頭部です。直径22センチです」
さすが建築士。宇宙の話にも、きっちり設計図を持ち込んできます。ちなみに4グラムは、一円玉4枚ぶんです。魂、意外と軽い。
もちろん、これは科学的に実測された値ではありません。数字が具体的だからといって、事実とは限りません。ここは大事なポイントです。
でも、だからこそ面白いのです。ここまで細かく書かれると、「いや、そこまで書くの!?」とツッコミを入れずにはいられません。

『波動の法則』が語るのは、素粒子から人生まで
この本は、エクサピエコの話だけで終わりません。ざっくり言うと、次のようなテーマが一本の考え方でつながっていきます。
- 素粒子の独特な形と回転
- 物質と意識の関係
- 人間の成長とは何か
- 病気と波動の関係(ここは特に慎重な扱いが必要です)
- 自我が情報を邪魔するしくみ
- 地球の変革と、その先の世界
宇宙の構造から、「今日あなたが先延ばしにした返信」までを、ひとつの理屈でつなごうとする。この壮大さこそ、本書が長く人の興味を引いてきた理由の一つなのかもしれません。
もちろん、これらは科学的に確認された事実ではなく、本書独自の世界観です。事実として鵜呑みにせず、「へえ、そういう見方もあるんだ」と一歩引いて読むのがおすすめです。
いちばんモヤッとする問題:「全部あなたの波動のせい」
本書でもっとも議論を呼びそうなのが、この考え方です。
「自分の周囲に起きる現象は、自分が発信した振動波と同調している」
良いことも、悪いことも、予想外のトラブルも、すべて自分の発信と関係している、という主張です。
ここで、当然の疑問が出てきます。
理不尽な目に遭った人も、全部本人のせいなの?
この疑問は、とても重要です。
現実には、他人の行動、社会の仕組み、偶然、災害、病気など、自分ではコントロールできないことがたくさんあります。人生の不運や被害を、すべて本人の意識の責任にすることはできません。「あなたの波動が悪かったから」と言われて救われる人は、きっといません。
では、この考え方から私たちは何を受け取ればいいのでしょうか。
私は、こう思っています。
「全部自分のせい」と考えるのではなく、「自分が変えられる部分はどこだろう?」と考えるきっかけにする。
相手を変えるのは難しくても、自分の行動なら変えられる場合があります。伝え方を変える。誰かに相談する。距離を置く。環境を変える。そういう選択肢に目を向けることはできます。
これなら、宇宙を信じていてもいなくても、使えそうです。

宇宙、素粒子、魂……からの、まさかの結論
さて、ここまで『波動の法則』は、こんなふうに話を広げてきました。
宇宙 → 素粒子 → 魂 → 振動波 → 人生の出来事
ここまで壮大な話をしたなら、結論もさぞ壮大なのだろうと思いませんか? ところが、本書がたどり着く実践法は、拍子抜けするほどシンプルです。
「時計を見た後の3秒」
……時計?
……3秒?
宇宙の設計図を広げた末の結論が、時計を見た後の3秒。振り幅がすごい。ジェットコースターで一番高いところまで登って、降りたらコンビニの前だった、くらいの落差です。
でも、実際に試してみると、これが意外と使えるのです。
- 「あとでやろう」が、なぜ永遠に来ないのか
- 3秒で何をすると、人は動き出せるのか
- 「直感を信じる」と「何も考えずに行動する」は、どう違うのか
- 直感に従う前に確認したい、3つのチェックポイント
- 明日から試せる、7日間のミニチャレンジ
これらは、のnote記事でまとめています。

【この先は、noteで】宇宙の話を、宇宙のままで終わらせない
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。この記事では、『波動の法則』の入り口と、いちばん気になる「全部自分のせい?」問題までを紹介しました。
でも、本当に伝えたいのは、ここから先です。
note記事で読めること
- ✅ 素粒子・意識・エクサピエコの世界観を、図面を引くように整理
- ✅ 人間の3つの意識(顕在意識・潜在意識・エクサピエコ)をやさしく解説
- ✅ 本書が考える「成長」とは?(年収アップではないらしい)
- ✅ 自我は「損得計算ばかりする経理部長」問題
- ✅ 「病気はメッセージ」説を、事実と主張に分けて安全に読む方法
- ✅ 直感を信じる前の「3つのチェック」
- ✅ コピペで使える「3秒の実践」7日間チャレンジ
- ✅ 「自分は特別だ」と思い始めたときの注意点
読み終わるころには、「面白かった」で本を閉じるのではなく、今日の行動を一つだけ変えるところまで持っていけるはずです。
👉 [続きはnoteで読むhttps://note.com/lovely_roses494/n/nb6b1420eed30]
こんな人に読んでほしい
- 「波動」「引き寄せ」「スピリチュアル」が気になるけれど、鵜呑みにするのは怖い人
- 面白いものは面白がりたいけれど、冷静さも手放したくない人
- 「あとでやろう」が口癖になっている人
- 先延ばしを減らす、小さな習慣のヒントを探している人
- 宇宙の話にツッコミを入れながら読みたい人
よくある疑問に先回りでお答えします
Q. 『波動の法則』の内容は、科学的に正しいの?
A. 本書の主張の多くは、現在の科学や医学で確認されていません。この記事も、事実として紹介するのではなく、「一つの思想」として扱っています。
Q. 病気の話が出てくると聞いたけど、大丈夫?
A. 病気に関する主張は、特に慎重に扱うべき部分です。noteでは「著者の主張」と「確認されている事実」をきちんと分けて紹介しています。病気や体調で困ったときは、必ず医療機関にご相談ください。
Q. スピリチュアルを信じていなくても楽しめる?
A. むしろ大歓迎です。信じる派も、疑う派も、「ツッコミながら読みたい派」も、日常で使える「3秒ルール」は同じように試せます。
最後に:宇宙のWi-Fiより、まず自分のスイッチ
宇宙のWi-Fiが本当にあるかどうかは、正直、私にも分かりません。ルーターも見当たりません。
でも、自分の行動を変えるためのスイッチなら、今ここにあります。
その押し方と、押す前に確認したい注意点を、note記事にまとめました。

👉 [続きはnoteで読む]https://note.com/lovely_roses494/n/nb6b1420eed30
宇宙より、まず今日の「あとで」を一つ減らしましょう。

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