引き寄せの法則が叶わないのは、あなたのせいじゃない。著者本人が「思考を手放せ」と言い出した件

突然ですが、あなたの部屋にこれ、ありませんか?
- 手作りのビジョンボード(雑誌の切り抜きで超豪華な家が貼ってある)
- 「私は豊かである」と書かれた付箋(トイレの壁、洗面所、冷蔵庫にも)
- 買ってからずっと続きが気になっている『ザ・シークレット』
そして今の通帳残高を見て、そっと閉じる。
はい、私も通りました。ここにいる多くの方が通った道です。
「こんなに願ってるのに、なんで叶わないの?」
「私のやり方が間違ってるの?」
「もしかして宇宙に嫌われてる?」
そのうちに、希望だったはずの引き寄せの法則が自分を責める道具に変わっていく。気づけば答えのない迷路をさまよう、立派な**「引き寄せ難民」**の完成です。
でも安心してください。難民キャンプにはあなたの仲間がたくさんいます。そして今日は、出口の話をします。
2006年、世界は「魔法の呪文」に熱狂した
話は2006年にさかのぼります。一冊の本が世界を駆け巡りました。ロンダ・バーンの『ザ・シークレット』です。
「思考は現実化する。強く願えば、宇宙が叶えてくれる」
このメッセージは、まるで魔法の呪文のように広まりました。「願うだけでいいの? 最高じゃん!」と、世界中が盛り上がったわけです。
ところが数年後、世界のあちこちでこんな声が聞こえ始めます。
「願えば願うほど、なんか苦しいんですけど……」
願えば叶うはずなのに、願うほど苦しい。これは引き寄せの法則あるある第1位と言っても過言ではありません。

衝撃の事実:著者本人も「まだ何か足りない」と感じていた
ここで、この記事の最大のポイントをお伝えします。
『ザ・シークレット』の著者ロンダ・バーン本人も、実は真の幸福には至っていなかったのです。
バーンは著書の中で、おおよそこう語っています。
「ザ・シークレットの原則を実践して、人生は夢のようだった。けれど、それでも何かが私を駆り立て、真実の探求へ向かわせ続けた」
つまり、こういうことです。
- 願いを叶える方法を世界に広めた
- 本人もそれを実践して、人生はうまくいっていた
- でも、なぜか心のどこかに空白があった
「願いが叶ったのに、なんか満たされない」って、一番どうしたらいいか分からないやつです。叶っていないなら「もっと頑張ろう」と思えますが、叶っているのに空白があったら、もう努力の方向が分かりません。
そこで彼女は10年もの歳月をかけて、世界中の古い教えや賢者の言葉を探す旅に出ました。仏教、キリスト教、神秘主義、ヒンドゥー教、道教、スーフィズム……。ほぼ「世界の教え全部乗せ」です。
そしてついにたどり着いたのが、彼女が「ザ・グレイテスト・シークレット(最大の秘密)」と呼ぶ答えでした。
その答えは、驚くべきことにこれです。
「思考そのものを手放すこと」
……待ってください。
「思考は現実化する」と言った本人が、「思考を手放せ」と言っている。
ちゃぶ台をひっくり返す、どころの騒ぎではありません。ちゃぶ台を窓から投げて、そのまま旅に出た感じです。
でも、ここに願望実現の最大のパラドックスが隠れています。そして、多くの人がこれを見落としたまま、一生懸命「もっと強く願おう」とがんばっているのです。

なぜ「考えれば考えるほど」叶わなくなるのか?
では、思考の何が問題なのでしょうか。バーンの主張を踏まえて、よくある落とし穴を3つ紹介します。
落とし穴①「24時間願望のことを考えなきゃ」症候群
引き寄せの法則を学ぶと、こんな強迫観念にとらわれがちです。
- もっとイメージしなきゃ!
- 常にポジティブでいなきゃ!
- ネガティブなことを考えたら全部台なしだ!
本来、願望実現のプロセスはワクワクする楽しいものであるはずなのに、いつのまにか苦しい宿題になっているわけです。
たとえば、大好きな曲があるとします。ある日、こう言われました。
「この曲を聴き続けたら賞金が出ます。24時間365日、リピートでお願いします」
最初は「やった!」と思いますが、3日目にはどうでしょう。名曲がただの騒音に変わっているはずです。願望実現も同じで、「考え続けなきゃ」が義務になった瞬間、喜びはプレッシャーに変わります。
しかもバーンによれば、『ザ・シークレット』が本当に伝えたかったのは「思考の量」ではなく、願いがすでに叶ったような感情を先に味わうことでした。ところが私たちは、肝心の感情をほったらかしにして、頭の中だけで願望をこねくり回してしまうのです。
落とし穴②「お金が欲しい」の裏に「お金がない」が隠れている
たとえば「もっとお金が欲しい!」と願ったとします。この思考自体は、豊かさへの素晴らしい意図です。
でも、その瞬間のあなたの感情はどうでしょうか。

今月ヤバい……。支払いが不安……。なんで私には豊かさがないんだろう……。
口では「豊かさがほしい」と言いながら、心と体は「ない」という現実を全力で感じている。これをラジオにたとえてみましょう。
- あなたが聴きたい局:豊かさFM(100.0MHz)
- あなたの心が全力で発信している局:欠乏FM(80.0MHz)
頭でどれだけダイヤルを100.0に合わせようとしても、心が80.0で大音量を流していたら、受信できるのはザーザーというノイズだけです。バーンの考え方では、宇宙はあなたの言葉よりも感情の周波数に強く反応するため、「ないという感情」が強いほど「ない状況」を引き寄せてしまう、というわけです。
これをバーンは「抵抗」と呼びます。アクセル(願望)を踏み込みながら、同時にブレーキ(欠乏感)も思いっきり踏んでいる状態です。これではどれだけ頑張っても進みません。むしろエンジンが焼き付いて、心も体もヘトヘトになります。
落とし穴③ 脳内アンチ「エゴ」が24時間営業している
では、このブレーキを踏んでいるのは誰なのか。バーンが10年の探求の末に指摘した犯人は、エゴです。
エゴとは、頭の中で絶えずしゃべり続けている声のこと。たとえばこんなセリフに心当たりはありませんか?
- 「本当に叶うの?」
- 「前も失敗したじゃん」
- 「まだ何も起きてないじゃん」
- 「あの人はうまくいってるのに、自分はなんでダメなんだろう」
まるで脳内に住みついた、やたら熱心な専属アンチです。しかも休みなし、残業手当なし、24時間営業。
さらにこのアンチは、あなたが平和で満たされることを嫌がります。なぜなら、エゴは悩みとドラマを餌にして生きているからです。あなたが悩んでいる間、エゴは「今日も私、必要とされてる!」とご満悦なのです。

エゴが最強である最大の理由
ここまで読んで、「じゃあエゴを倒せばいいのでは?」と思った方。気持ちはよく分かります。でも、バーンの教えによれば、そう簡単ではありません。
エゴが最強なのは、私たちがこんな壮大な勘違いをしているからです。
「頭の中の思考や感情=私そのもの」
「私には価値がない」という思考が浮かぶと、「ああ、私には本当に価値がないんだ」と信じてしまう。「不安だ」という感情が湧くと、「私は不安な人間なんだ」と思い込んでしまう。
でも、もしこの前提が根本からまちがっていたとしたら?
バーンの教えでは、思考も感情もあなたではなく、あなたの内側で起きている「単なる現象」に過ぎないとされています。たとえるなら、あなたは広大な空であって、空を流れる雲ではありません。黒い雨雲が来ても、空そのものは傷つかないのです。
……ということで、核心の部分はここからなのですが、ここで一度お知らせです。
ここから先は、noteでお届けします
この記事では、「なぜ引き寄せの法則でつまずくのか」という原因の部分をお話ししました。
でも、本当に知りたいのは**「じゃあ、どうすればいいの?」**ですよね。
そこで、続きの「実践編」を note にまとめました。こんな内容が入っています。

📖 note記事で読める内容
- 「私は空であって、雲ではない」 とはどういうことか(これが分かると、日常の感じ方が変わります)
- ロンダ・バーンの10年の旅が終わった瞬間(きっかけは、ある1本の電話でした)
- 嫌な感情を消さずに力を失わせる実践法**「ウェルカミング」3ステップ**
- 思考と戦わず、ただ眺める観察のコツ
- 魔法の問いかけ**「私は気づいているだろうか?」** の使い方
- 9割の人がつまずく3つの落とし穴と、その乗り越え方
- 「委ねる」と「何もしない」の違い(行動はどうすればいい?)
- 今日から1分でできるミニ実践
「どうやっても叶わない」「願うほど苦しい」「でも諦めきれない」。そんなあなたに、ぜひ読んでほしい内容です。

最後に:引き寄せ難民のあなたへ
願いが叶わないのは、あなたの努力不足でも、才能不足でも、宇宙に嫌われているからでもありません。もしかしたら、「頑張りすぎ」「考えすぎ」 という方向に、全力でアクセルを踏んでいただけかもしれません。
だとしたら、必要なのは「もっと頑張ること」ではなく、「手放すこと」。
バーンが10年かけて見つけた逆説が、あなたの肩の力を少しだけ抜いてくれるかもしれません。ぜひ続きもお楽しみください。

コメント